キャンペーンサイト企画とは、新商品発売や季節のイベントなどに合わせ、特定の期間だけ公開される特設サイト(LPやマイクロサイト)のプランニングです。
恒常的なコーポレートサイトとは異なり、「お祭り感」や「インパクト」が重視されます。クイズ、プレゼント応募、人気投票、インスタントウィン(その場で当たりがわかる抽選)など、ユーザーを楽しませながら参加を促す(エンゲージメントを高める)ための多彩なギミックを設計し、短期間で集客と成果の最大化を狙います。
キャンペーンサイトは、Web広告やテレビCM、SNS拡散など、多額の予算を投じて集客を行うケースがほとんどです。そのため、公開初日にアクセスが集中してサーバーが落ちたり、応募フォームに不具合があったりすると、投下した広告費がすべて無駄になるという大きなリスクを背負っています。
ディレクターには、魅力的な企画を考える攻めの姿勢だけでなく、リスクを徹底的に排除する守りの姿勢も求められます。ビジネスインパクトが大きいため、成功すれば大きな実績となりますが、失敗が許されない緊張感のある仕事と言えます。
実務において、デザインの派手さ以上に気を使うべきは「裏側」の設計です。
人を夢中にさせる仕組み(ゲーミフィケーション)を学ぶことが、企画の引き出しを増やします。「進捗バーを見せる」「ランキングを表示する」「希少性を煽る」など、ゲームに用いられる心理テクニックはキャンペーンに応用できます。